デスクワークが主流になった昨今、近視になる人が増えています。近視とは、近く(スマホ、パソコン、本などを見る距離)は良く見えるのに、遠くの景色がぼやけて見える状態です。焦点が網膜の手前にずれている状態です。このページでは、近視の原因や治療法、遠視・乱視との違いなどについて解説しています。
目次
近視の原因・症状・治療方法・費用
近視とは?
近視とは、目の中で光を屈折するはたらきが適切にはたらかず、焦点が網膜の手前にできている状態です。近くははっきりと、遠くはぼやけて見えます。
近視の原因
近視の原因は大きく、遺伝的要因と環境的要因に分けられます。遺伝的要因は遺伝的な体質のことです。環境的要因とは遺伝以外の要素のことで、例えば生活習慣、労働環境、読書をする時の目と本の距離などが含まれます。近視の治療や予防では、環境的要因の方にアプローチします。
近視・遠視・乱視・老眼の比較
近視と同じ、見え方の異常である遠視、乱視、老眼にはそれぞれ以下の特徴があります。
- 正視:近くのものにも遠くのものにもピントが合い、はっきりと見える
- 遠視:遠くのものは眼の調節機能を使えばはっきりと、近くのものを見るときには更に大きな調節機能を使って見ていますが、眼精疲労を起こしやすい状態です。
- 乱視:近くにも遠くにもピントが合わず、にじんで見える
- 老眼:ピント調節機能が下がり明視範囲(距離)が狭くなる
近視治療の流れ
診察で「今の目の状態」「生活習慣」「読書をする場合はその環境」などをお聞きした上で視力検査をし、視力がどのくらいなのか、他の屈折異常(遠視、乱視など)はないかを確認します。検査結果に合うように眼鏡・コンタクトレンズといった視力矯正器具をご提案します。その他にICL、オルソケラトロジーといった治療法もあります。
視力矯正治療の種類
あなたに合った視力補正(屈折矯正)を一緒に見つけましょう。ほとんどの方は、メガネ、コンタクトレンズ補正で良いと考えておりますが、お仕事の関係や美容面、その他の事情でLASIK、ICL等の屈折矯正治療を考える方もいらっしゃいます。
治療種別 | 費用 | 可逆性 | 強度近視 |
メガネ | ◎ | – | △ |
コンタクトレンズ | ◎ | – | ◎ |
オルソケラトロジー治療 | 〇 | ◎ | × |
LASIK、PRK | 〇 | × | △ |
ICL治療(Implantable Contact Lens) | △ | 〇 | ◎ |
メガネ
角膜から12mm程、離れているので、眼に対し最も安全と言えます。 お子様のような今後視力の変化が予想される方にもおススメです。
コンタクトレンズ
角膜上に直接レンズを乗せる為、光学的にはメガネより有利です。 物が小さく見えるような事も無く、視界の制限もほとんどありません。 しかし、角膜上に乗せる為、衛生管理はしっかりと行ってください。 近年はカラーコンタクトレンズの誤使用によるトラブルが増えています
オルソケラトロジー治療
夜間、就寝時に装用し、角膜の形状を目標の形に整え 日中の視力を矯正します。 スポーツやお仕事時に眼鏡の使用やコンタクトレンズの使用が制限されてしまう様な方にお勧めです。 使用を中止すれば、ほとんど元に戻ります。 強い近視には向きません。
ICL治療(Implantable Contact Lens)
眼の中にレンズを入れて視力を矯正する治療法です。 虹彩と水晶体の間に穴の空いたレンズ(holeIC有水晶体眼後房レンズ)を挿入します。 レンズが入っている事は外から見てもわかりません。 眼にレンズを加える治療ですので角膜は削らず形もほとんど変化しません。 レンズのお手入れは不要、手術にて取り出すことも出来ます。 角膜を削らない視力矯正法なので、適応さえあれば近視が強くとも治療できます。 レンズ費用が高価です。
近視の予防方法
近視はある程度は予防することができ、主な予防方法は以下の通りです。
- 机に向かう時は正しい姿勢と明るさで
- 作業中、定期的に休息を取る(特に、遠くを見るのは良いです)
- 視力矯正器具を使用している場合は度が合っているか、定期的に確認する
デスクワークで頻繁に休憩を取れない場合も、姿勢と明るさに注意することで目への負担は軽減できます。
近視の原因・症状・治療方法・費用の治療に関するよくある質問
ICL近視治療は日帰りできる?
はい、日帰りできます。角膜屈折矯正手術(LASIK.PRK)は当院では行っておりません。
ICL近視治療は週末も対応していますか?
はい、土曜日に手術を施行し、日曜日に翌日検診を行っております
ICL近視治療に痛みはありますか?
麻酔をするためほとんど痛みはありません。
ICL近視治療は保険適用の対象ですか?
ICL、オルソケラトロジーは保険適用外です。
ICL近視治療は医療費控除の対象ですか?
ICL、オルソケラトロジーは医療費控除の対象です。